股関節の拘縮を改善させることは重要
簡単に言うと、関節を動かさないために関節が動かなくなること。
股関節の痛みを抱える方々に多く見られる関節の拘縮は問題です。なぜなら、骨の変形よりも関節が動かなくなる拘縮が日常生活をしにくくしているからです。
関節は変形していても動かしていれば動きは制限されず問題が起こりません。
しかし、股関節の方々は必要以上に動かさなくなり拘縮が起こり動かせなくなり、どんどん日常生活が困難になります。
なぜ股関節の方は拘縮が進むのでしょうか?
それは、必要以上に脅されている可能性があります。
病院へ行くと手術しましょうと言われ、放っとくと歩けなくなると言われ、歩かないように、動かさないようにと言われます。
股関節が痛い方は、恐怖で動かさないように関節の動きを必要以上に制限して生活します。これが関節の拘縮につながります。
拘縮を起こす原因は大きく分けて二つ
脳卒中などで自分で動かすことができなくなり、関節が長期動かさない状態になり動かなくなる。
また、骨折などでギブスをして動かないように長期することで関節が動かなくなる。ギブス外した後は、リハビリで無理やり関節を動かすので相当痛みが伴います。
しかし乗り越えないと一生動きがなくなり日常生活がままならなくなります。
もう一つは、関節に炎症がおこり拘縮する場合。炎症の原因として慢性リュウマチや感染、関節炎など股関節に起こるへバーデン結節の場合も考えられます。
リュウマチと感染は病院で検査が必要です。変形性関節炎であれば炎症は長く続かないので心配はいりません。
感染以外は、血流を良くしてあげたほうが痛みが軽減する場合があります。血流が悪いことで股関節に老廃物が溜まり長期に痛みがある。
痛みが強いときはアイシング(冷やす)ことも必要と考えますが、外傷性(ケガ)的な痛みでなければ冷やさずに適度に温め血流を良くしてあげたほうが痛みの引きが早いです。
拘縮の予防と治療法
温めてから動かすこと
お風呂に入ってから行うと必要以上に力まず、簡単に動きます。
少し痛いぐらいまで動かす
リハビリの意味もあるため痛くないところで行っても効果は期待できません。少し痛い程度に行います。
動きの目標を決めて行う
昨日はここまで動いた、今日はここまで動かしたいと目標を決めて行うと効果も出やすいです。
継続は力なり
毎日コツコツと行うことが成功の近道、意外とある日、「あれ、こんなに動く」と驚くことが起きます。