10年前から左股関節に違和感があり、はじめはすぐに治っていたが最近は常に痛いため整形外科を受診してレントゲンで変形性股関節症と診断される。
まだ年齢的に人工関節の置換手術は早いため、様子を見て経過観察していきましょう。湿布と痛み止めを飲んでくださいと言われる。
様子を見る経過観察は悪化の原因です。できるだけ早く痛み(炎症)緩和させないと変形が進行してしまいます。
まず、痛みが続く原因を探してましょう。
1.普段の生活スタイルを聞いてみまっした。
⚫️職場まで通勤が10年前に電車から車に変わる。
→歩く事が少なくなる。車の座位姿勢が股関節や腰に負担がかかる。
⚫️最近は股関節に良いと言われている運動(足上げ、お尻上げ、開脚、スクワット)を頑張って痛くてもやっていた。
⚫️夏場なので庭の草取りを2週間前に行った。
→草取りの姿勢は腰と股関節に負担がかかるため注意(注意したい日常生活を参考に)
⚫️体重
→ここ2年ぐらいで5キロの増加(股関節は荷重関節で体重に影響される)
⚫️軟骨がすり減りない状態
→軟骨のすり減りと修復のバランスが乱れている。(軟骨について詳細)
2.症状をみてました。
⚫️筋肉の低下に左右差が大きく、左臀部や大腿部が極端に痩せて低下している。
→荷重時に股関節の負担が筋肉で守れない状態で炎症を長引かせる。
⚫️腰の問題
→左腰部(L5番左側)に押した時の圧痛と硬さがある。
⚫️可動域(股関節の動き)
→右が正常、左は膝を胸に抱え込む動作❌、脚を外に開く動作❌
3.施術方針
⚫️筋力低下は急には回復させられないから痛み(炎症)緩和をする施術と指導
→やってはいけない運動をやめていただく、股関節温存療法の痛み緩和施術と指導
⚫️腰の筋肉の調整
→股関節が悪くなる方は、股関節の前に腰痛で苦しんだりしたことがある方が多い
⚫️日常生活の注意事項を指導
→痛み(炎症)が強い時は必要以上に歩かないこと、座り方や寝方にも注意
⚫️食生活指導(体重管理指導)
→日々の食事で体重が太る、脂肪が増える食生活見直す。(詳しくはこちら)
まず、痛みを早く改善させないと炎症が変形を進行させるため急務です。
10年の放置状態は危険でしたが、これを機に「これ以上は酷くしない」「改善に向かう自己ケア」を行う。
皆様の股関節が少しでもよくなるように祈ります。
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