40代の女性の脚の付けの痛みは腰痛と股関節痛の区別が難しいことが多く、遺伝性があるか怪我的要素があるかなどカウンセリングをしっかり行うことが重要です。
坐骨神経痛も同じような痛みを引き起こすことが多く、臀部・鼠蹊部・大腿部内側(外側)・ふくらはぎ(スネ)に痛みが来ます。
純粋な股関節痛であれば、あまり他の部位に痛みを起こしにくいので、腰痛(坐骨神経痛)と判断しても良いかと思います。
しかし、腰痛から変形性股関節に移行しやすく、家族歴など遺伝要素は無いか聞いておくことが重要。
この方は、お母さん・おばあちゃんともに股関節置換手術をしているため本人も可能性があります。小さい時には治療をしていないそうで、子供の頃は普通に運動をしていたようですから心配ないかなと思います。(柔軟性は硬く開脚など全然できなかったと)
- 仰向けで左右の股関節の可動域を調べます。右正常、左軽度制限(外転が特に)
- うつ伏せで脚の短下肢をみる。(左が1センチ短い)
- 筋肉の状態を見ます。(右はしっかりした筋肉、左は痩せて貧弱な筋肉)
- 腰の筋肉の状態。(左に腰椎下部附近が硬い)
- 体重は普通(変動はないそうです)
- ヨガ、フラダンスを週1回習う。(股関節・腰に負担がかかる)
施術の方針は、腰の施術と可動域調整と日常生活動作の注意です。ヨガやフラダンスは軽めに行うように指導。(やってはいけない運動)
股関節については、股関節温存療法の痛みアプローチと可動域改善法を指導しなが施術しました。
あと、事務作業の方で座位が多いため椅子を高くするか浅く座ることをお勧め!
3回の施術時に外転の可動域が正常になり、臀部や脚に広がる痛みはほとんどなくなる。
自己ケアを継続して筋トレまでできるように頑張ってほしいです。
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